印相体 開運印鑑

正規輸入象牙販売店


当店は野生動物の種の保存に関する法律に基づく特定国際種事業届出事業所です。

Topics

古くからの伝統的な印章(印鑑)、当店の方針、古い印章資料(主に印影)や商品等を中心にご案内致します

店主のブログ

手彫り印鑑 はんこの印善




住所:東京都墨田区本所2-15-2
家庭の事情により本店の営業は
臨時休業とさせていただいております

平日13時40分頃~18時頃は上野支店に居る事が多いです。

ご来店いただける場合は事前にご連絡いただいた上で上野支店にご来店いたけると助かります


本店 03-3623-3655
支店 03-3831-2771

印章の知識

開運印鑑の基礎知識
手彫り印鑑
印相体(吉相体)について

 

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開運吉相印は全てインチキです 印相体の嘘    

 

 
  開運印鑑を知るには印相体を知る必要があります



当店は「古き良き時代の印鑑」をご提供させていただくことを基本姿勢としております。

それと共に、印章業界の二大汚点である開運印鑑(印相体)と手彫り表記の嘘の排除を信念としております。

明確に伝えたい当店の方針をお伝え致しますが、批判になっている文章なので

これを読まれた方からは「他店の批判をして醜い」と反感を買うかも知れません。

しかし、この二つの深刻なデタラメによって業界全体がおかしな方向に傾いてしまっているので

いい印鑑(印章)を作りたいと思っている方には本当の事を知っていただきたく、この文章を書きました。

現在印鑑のインターネット販売サイトは何でもありの無法状態となってしまっています。

嘘、紛らわしいなどのデタラメ表示が平然と販売されています。

「デタラメ」と言うのは偽物が販売されているとかではなく、由来や説明がデタラメという意味です。

印章の長い歴史の中で、昭和になって作られた印相体の登場によって印章文化が激変してしまいました。

食品の偽装はニュースで大きな話題になってもハンコの偽装はニュースになりません。

誰もが毎日食べるもので、人間の生活・生命に重要な関わりがあるもの(食料品)と

使わない人はほとんど使わない物(印鑑・印章)の違いでしょうか。

ここまでズバリ書いているハンコのホームページは他に無いと思いますが、紛れもない事実を書いております。

私の言葉だけでは信じられないかも知れませんので、本文中にある印章資料もご覧下さい。

  

 ハンコで開運?   そんな言い伝えはありません

開運するという言い伝えのある印鑑というものは古来からのものだと思いますか?

大部分のハンコ店が開運印鑑(印相体の印鑑)を販売していますが、

まず最初に結論を書きます。

印章や特定の書体で開運するという話は、ハンコを販売するセールストークであり

印章の慣習として、その様な言い伝えはありません

まずは下の資料をご覧下さい。

印相体(吉相体)の説明

これは昭和50年に発刊された印章資料 「印海」 からです。

(写真をクリックすると印海の説明ページへ移行します)

上の写真の文中「最近」といのは資料が発行された昭和50年頃の事です。

「称して」という言葉は、印相体がきちんとした書体ではない事を表しています。

「勝手な崩し方ではない」というのは、4000年の歴史の篆書体の事であり、ここで言われている

「勝手な崩し方」とは、印相体の事です。

 

開運印鑑というのは、印章店が近年考え出した販売方法であり、昭和40年代に多くのお店が

真似をして今のように広まりました。

開運印鑑の書体である印相体というものは昔からある由緒正しい書体ではなく、

昭和40年代にハンコ屋が開運印鑑を売り出す為に創作した書体という事は知っていますか?

疑問があれば、図書館や博物館などに行って資料や字典を見てみて下さい。

時間がある方であれば、書や古文書に詳しい大学に尋ねてみるのもいいかも知れません

きちんとした由来のある資料で開運印鑑や印相体は絶対にありません。

江戸時代中期は我流のいろいろな書体が生まれましたが相体という書体は存在しませんでした

開運印鑑商法が登場した当初は、多くの印章店では伝統を守り、開運印鑑など販売しておりませんでした。

しかし、「どのお店がどのぐらい儲けた」とかいう話が伝わり、あれよあれよと言う間に開運印鑑商法が

拡大され、それにつられ真似をする印章店が次々登場して今のような状態になってしまったのです。

今でこそ開運印鑑という名前ですが、それらが出始めた昭和40年代は印相印という名前でした

「開運印鑑(印相体の印鑑)は偽装されにくい」とよく宣伝されておりますが、そんな事は全くありません。

残念ながら、機械化された今の時代は、偽装のプロにかかれば、どの様な書体でも偽装されてしまいます。

何より悪用云々以前に、ハンコ屋さんはみんなわかっているんです。

「開運印鑑」というものはあくまでも商売道具(商材)だという事を。

消費者様の多くは篆書体に詳しくないので、篆書体と印相体の区別が付かなかったり、印相体のどこが

いけないのか、よくわからない方も多いです。

でも、だからこそハンコ屋が正しい知識をお客様に伝えなくてはいけないのです。

開運印鑑を知るには印相体を知る必要があります。

なぜ開運印鑑を知るには印相体を知る必要があるのでしょうか。

それは、印相体という書体は開運印鑑を販売する為に作られた書体だからです。

今でこそ選択肢の一つにある書体みたいになってしまいましたが、他の基本6書体が伝統的なものに対し

印相体は昭和になって新しく作られた開運印鑑専門の特殊な書体なのです。

ここで印相体について事実を書きます。

私の言葉を信じる、信じないは別としてまずはお読み下さい。

●印相体は古来からの文字ではなく、昭和40年代初頭に創作された書体である。

●篆書体をはじめ、漢字の書体は主に美的観点から発達してたが、印相体だけは商業的に創作された。

●元々ハンコに「相」という観点はなく、本来の印相という言葉は印章(印鑑)とは関係無い仏教用語である。

●開運印鑑の起源とされている江戸時代の本:印判秘訣集は印相体や開運印鑑とは全く関係ない花押の本である。

●印章基本6書体は学術的にもちろん存在する書体だが、印相体は学術的に存在しない。(商材として存在)

(印章基本6書体とは篆書体、隷書体、楷書体、行書体、草書体、古印体の6書体です)

●印相体で彫られた印章(印鑑)は日展その他の美術展では絶対に入賞しない。(芸術的価値はゼロだから)

●吉相体は印相体の名前を変えただけ。 (どちらも商材に過ぎない)

●印相体が流行し始めた昭和40年代は、印章業界も印相体撲滅に力を挙げていた。 (今は・・・?)

●開運印鑑でいいとされている話や、凶とされている話は、古来からの慣習ではなく、販売業者が創作したもの。

 その証拠に、開運印鑑や凶印などが書かれた古文書は存在しない。

(昭和発刊の開運印鑑商法の商材として書かれた本はあります)

●開運印鑑の「印○学」という易学みたいな名称は、古来からの言い伝えではなく商標登録された商材である。

(商標登録されているので「」内の一部を伏せ字にさせていただきました)
 

開運印鑑及び、その書体である印相体について簡単な説明を箇条書きにしましたが、どうでしょうか。

さすがに全部本当という事はないでしょ?という感じで信じられませんか?

膨大な数のお店が開運印鑑を売っているのに、それがみんなデタラメだなんて・・・

という感じで信じられない方も多いのではないでしょうか。

それとも、「
全ての人が開運するという訳ではない事を承知で私達は買っています」 でしょうか。

上の●部分の箇条書きは全部で10項目あります。

10項目全部ではなくても、1つ位は信じられますか?

でも、仮に1つでも本当だとしたら、開運印鑑はアウトだと思いませんか?

私の話を信じられない方は、是非このページの資料(画像)をご覧下さい。

当店は以前、役所関係に印鑑を納品をしていました。

もちろん、役所には開運印鑑での納品はできません。 (印相体で彫った印章は納品できません)

(役所で明言されておりませんが、どの業者さんもそんな真似はしません=わかっているからです)
   
国家の印鑑(多分全て)、上場企業の印鑑(大部分)は通常の印鑑です。

いや 会社と信仰は別だから」とお考えの方も居るでしょうが上場企業でも

ビルの建築とかの場合は普通「上棟式」を行います。

これは信仰に関係しているからですが、信仰に関係する印鑑を使用する事は

(ほとんど)ありません。

「素晴らしい字」「美しいオリジナル書体」・・・いろいろ書いてありますが、印鑑の字に関

して言うと書道の分野になります。

開運なる印鑑を書道の先生に字を見てもらって下さい。

もしかしたら面と向かってその人の印鑑を批判する事はしないかも知れません。

しかし、決して素晴らしい印鑑とは言わないはずです。

重要な事ですが

ハンコは字が命です きちんとした字で彫刻しないと価値が落ちます。

柘印材 丹入り 印鑑パンフレット 印鑑パンフレット


開運印鑑商法話の続きですが、上の3枚の写真を見て下さい。

左は当店で販売しているハンコのひとつで、右2枚は昭和47年製の東京印章協同組合の印章カタログです。

(昔の資料にはいいハンコを知る上で、多くのヒントがあります)
 
ボディーの中央に銀色の「金属」が埋め込まれていますが、これはハンコの上下を

わかりやすくする為に昔からある「丹」というものです。

(丹の無いものはほとんどが「当たり」というしるしが付いています)
 
はんこは開運云々を信仰するものではなく、実用品ですので昔はしるしの付いたものがごく普通でした。

(削ったしるしは「当たり」「さぐり」「指型」と呼ばれ、金属が埋め込まれたしるしは「丹」と呼ばれております)

しかし、開運印鑑商法では

1)「印鑑のからだ(ボディー)に傷を付けるのはよくない」とか

2)「印鑑を押す時は重要な時だから、しるしの無い印鑑で捺印時に印面を見て

   その時に ''本当に捺印していいのか'' をよく考える為にもしるしの無い印鑑をつかうべき

と唄い出し、印材メーカー小売店ともに「右へならへ」してしまったので今ではしるしの

無いハンコが一般的になってしまいました。

1=傷ではなくあくまでも「当たり」や「丹」といいます。

(印象を悪くさせる為にわざと「傷」という悪意な表現が使われました。)

2=一見「なるほど」と思うような理屈で、これは今では広く語られるようになって

しまってます。

しかし、これも単なる営業トークなのです。

ハンコの利便性と重要書類の検討はあくまでも別です。

書類の重要性は捺印前によく考えるべきですので、ハンコに朱肉を付けて

いざこれから
捺印という時に、切羽詰まって検討すべきなのでしょうか。

「ハンコは気軽に押すな」という事は重要ですが、それと上下のしるしが付いていないハンコの

不便さを絡めて今まであったいい物を否定するのはいかがなものかと思います。

そもそも、開運なる書体の印鑑は文字がごちゃごちゃして非常に見づらく、しるしが無いと、

(特に画数の多い字)上下が非常にわかりづらいです。

 

ここまで読んでも不安が残る方は、上の写真の右2枚を見て下さい。

これは印章組合のカタログです。

仮に、あまり良くないハンコだとしたら、印章文化の継承、発展を目的とする

社団法人の組合がカタログに載せるでしょうか。

どちらの理屈を信じるかはお客様の自由ですが、本当のいいハンコをわかって下さい。

また、水牛の角の先端に象牙を付けた「牙次印」や小判型、それ以外でも

昔からある情緒豊かなハンコを悪く書いてあるサイトもありますが理屈は一緒です。

(組合のカタログに全て載っています)

(私が書いているブログですが、印相体についての資料をご覧下さい  印相体とは )

★印鑑上下の「しるし無し」そのものがいけない訳ではありません。

 嘘や営業トークに惑わされず、ご自身の意思で「しるし」の有無を決めましょう。

下の左は東京印章協同組合が発行した印相鑑定業者(開運印鑑販売業者)に注意というポスターです。  

右側は開運印鑑が世に出始めた昭和40年代に注意喚起の為に印章店向けに販売されたポスターです。  

(画像をクリックして詳細をご覧下さい)


印相体フォント変換吉相体、開運印鑑      開運印鑑、印相体吉相体、フォント変換

 

開運印鑑がインチキである事を、ハンコの組合(上の左側)も公言していた事実をご確認下さい。

開運印鑑を信じる事は、超常現象や運勢を信じられるか?ではなく、ハンコ屋に騙されるか騙されないかなのです


印相体と開運印鑑のデタラメをもっと詳しく知りたい方はこちらを

 

 
 ■ 手彫り偽装はしておりません


「手彫り印鑑」のハンコの99.9%は手彫りされていません。

インターネットで「手彫り印鑑」と検索すると実に多くの「手彫り印鑑」が販売されています。

しかし、ネット上で手彫り印鑑として販売されているハンコの99.9%は手彫りではありません。

ほぼ一方通行の宣伝が出来るインターネット上の印鑑店(実店舗併用型も含め)無法地帯となってしまっています。

「手彫り」や「完全手彫り」というネット上の言葉は今や信用できない状況です。

印鑑は職人の手書き文字を手彫りで作るのが古来からの作成方法です。

しかし、手間が掛る事と、一日につくる本数が限られてしまう事

専門の技術が必要である事。

これはハンコを作る過程を知らない方でも想像はできると思います。

手彫り偽装とは

1)完全なる嘘。 

2)コンピューター機械で彫刻した後に仕上げと称して少しだけ削ったものを手彫りと宣伝。

3)「手書き、手仕上げ」とだけ宣伝し、途中機械彫刻した事を隠す。

4)言葉での嘘は無いものの、手彫りしている写真を掲載し、手彫りと錯覚させる。

技術をもった職人が、完全手彫りでいいハンコを大量生産できる訳はありません。

海外ではんこを作ると5分位で作ってくれるところがあります。

工法的には「落款印」(主にろう石を鉄筆で彫刻した印)に近いですが

字やバランスに関しては酷いものです。  

注文する際は、注文品の彫刻工程写真を依頼しましょう。 

今やネットの印章販売店では「猫も杓子も手彫り、手彫り」です。

一目で「手彫りしていない」とわかるお店もあれば、「いかにも手彫りしていそう」というお店まで様々です。

では、どうすれば嘘と本当を確かめる事が出来るのか。

方法は簡単です。

注文品を手彫りしている工程の写真をいただければ、本当に手彫りしている事が簡単にわかります。

当店は、手彫りしている途中の写真(彫刻工程写真)をお客様に差し上げております。

(★彫刻方法は「手彫り」と「手仕上げ」の二種あり、写真を差し上げているのは、「手彫り」のみです)

いきなり「写真撮って下さい」とは言い辛いという方は、こちら→手彫り印鑑に写真が必要な理由 をお読み下さい。

「手彫り」印鑑は完全手彫りと表示してある商品で、一切機会を使わずに彫刻する方法です。

「手仕上げ」は、お手頃価格で提供する為に、一番手間の掛かる「荒彫り」の過程に機械を使用します。

どちらも熟練職人が優れた技術でお作りした印鑑(印章)を提供させていただきます。

でも、例え本当に手彫りされた印鑑でも、彫られた書体が印相体でしたら価値はゼロになりますので、

その点は気を付けて下さい。

 ■ なぜ職人の字にこだわるのか

「最近はコンピュータの字も良くなったので別にいいじゃないか

なぜそんなに職人にこだわるの?」

=明確に違います。

当店の職人はきちんと印章教育を受け、国家資格を取得した職人です。

ハンコは正円または小判型の丸のなかに字を彫刻するものです。

(姓名彫刻の場合)姓2文字、名2文字の人も居れば姓1文字、名2文字

姓3文字名1文字という人も多く居ます。

どのような場合でも、丸の中に字のバランスを考えて美しく収めるのが職人です。

コンピューター彫刻機でも、文字を入力してスタートさせればハンコは出来ます。

しかし、字には法則があります。

一朝一夕で書道が上手にならないように、熟練の職人でないと

いいハンコは作れません。

職人仕事にこだわるのは、お客様自身の為そして当店自身の為でもあります。

お客様自身の為というのは、「二つとして無いハンコが重要」という意味です。

コンピュータ彫刻で同じ名前を入力すれば全く同じハンコが出来てしまいます。

当店自身の為というのは、印章業界の存続の為に安易な方法に頼らず

「唯一無二」というハンコ本来の意味を重視して商品を提供すべきという事です。

コンピューター彫刻したハンコであるならば、激安(大量生産可能な為)で

提供できます。

しかし、どこでも同じハンコが普通に作れるようになったら

ハンコは果たして意味があるのでしょうか。

ネット上のとあるハンコ販売サイトで

「同姓同名の名前でも、印鑑デザイナーが1本1本文字を変えて作成しますので

安心です」と書かれていましたので、研究の為に時期を変えて注文してみましたが

専門家の私にでも2本の違いはわかりませんでした。

当店は「売れれば何でもいい」という商売はしておりません。

誤解を恐れずに書けば、「商売ですから売上は多いほど嬉しい」のは本音です。

しかし、「売ってしまえば何でもいい」という商売はしたくはありません。

長い目で見れば、結局は自分の首を絞める事になるのではないかと考えているからです。

お客様の立場で考えても「安ければ何でもいい」だなんて勿体ないです。

過剰な包装で豪華さを演出するのもどうなのでしょうか。

本当に良心的なハンコ屋は、世界でただ一つのハンコをいかがわしい商法とは無縁に

商品を提供しているお店だと信じています。

当店にはよく印相体プレビュー、印相体フォント変換、一覧、開運印鑑と風水の関係などでお問い合わせ

いただく事がありますが、印相体の実態を知っていただければ、変換見本やプレビューを探しても意味が無い事

をおわかりいただけるかと思います。

開運印鑑はデタラメである事の証明(外部ブログです)→印相体の真実
私が作った外部サイトです→開運印鑑    (内容は重複しておりますが、より詳しく書かれております)
こちらも是非お読み下さい→開運印鑑Q&A(こちらも同外部サイトです)

 

 当店では印鑑業界の二大汚点である「開運書体」と「手彫りの嘘」について徹底的に批判しております。
 ご覧いただく際は不快に感じる方も居らっしゃるかとは思います。
 しかし、大部分のネット印鑑販売サイトに「いかがわしさ」が混ざっているという驚くべき現状があります。
 私は業界の健全化を目指し、反感を覚悟で事実を書きました。



 



こちらは印相体(吉相体)開運印鑑についての追伸として書きました。

印相体(吉相体)や開運印鑑については随時更新中です。
古来からある正当な篆書体を、慣習を無視して歪(いびつ)に変形させたのが印相体です。
何故そんな「歪に変形」が必要だったのか・・・
下の業界誌資料をご覧いただければわかると思います。

印相体・吉相体はデタラメ書体で開運印鑑は全てインチキです

こちらは印章業界の情報誌です。
これは一般の方が読む前提(※)ではなく印章業者向けに発行されている情報誌です。
(※一般の方が入手出来ないという意味ではなく、書店の店頭では販売されていないという意味です)
印判関連業者さんの広告が掲載されている関係で、印相体の見本なども載っておりますが、
スポンサーである印章店や関連業者の都合に負けず、印相体について正しい見識を持った
記事を書いている素晴らしい印章についての情報誌です。
「印相体はハンコ屋がいい加減に考えた書体」だとか「開運印鑑は全てインチキ」など
ストレートな表現はありませんが、ポイントをしっかりと表明している点は、さすが専門誌だけあります。

前置きが長くなりましたが、上の写真向かって右側のページの画像、見覚えありませんか?
このホームページを上にスクロールしていただければ、カラー写真が載っております。
(参考までに説明ページはこちら→
印章に迷信はない )
結論を先に書きますが、開運印鑑なんて言い伝えでも何でもなく、ハンコ屋が儲けの為に創った
商材に過ぎないという事です。
これは何度も説明しましたよね。
結論はおわかりいただいていると思いますが、それに関する資料を掲載していきます。
まずはこちらをご覧下さい。

印相体・吉相体はデタラメ書体で開運印鑑は全てインチキです

今から30年近く前の業界誌からです。
今でこそ「開運印鑑」という名前ですが、この頃はほとんどが「印相印」と呼ばれておりました。
印相印=印相体で彫られた印鑑です。
でも、この業界紙をみると古来からのものではなく、新しいものである事がわかると思います。
しかも、いい印鑑という事ではなく「いかにして売るか」という観点で書かれているのは
おわかりでしょうか。

次にこちらをご覧下さい。

印相体・吉相体はデタラメ書体で開運印鑑は全てインチキです
ここには真新しい印相体のデタラメが書かれている訳ではありませんが、印相屋(=開運印鑑販売店)
がいかにハンコをお客様の為ではなく、自分達のビジネスとして考えているか、おわかりいただける
かと思います。
中央の赤線より右に3行部分の「印相屋さんが次に新しい物を考えても・・・」とありますね。
「次に新しいもの」=つまり、これ(印相体)自体も新しい物という事を、文章が表現しています。
更にこちら(↓)をご覧下さい。

印相体・吉相体はデタラメ書体で開運印鑑は全てインチキです
印相体が新しいものである事はすでにお伝え済ですが、それでは印相体(開運印鑑)はいつ頃
出来たものなのか、それがここに書かれております。
約30年位前の資料の中に「20年ぐらい前」と書かれておりますので、今からですと約50年位前で
昭和40年頃を指します。
昔ながらのいい印鑑を勝手に「凶印」とし、開運を謳って販売する商法は戦前に生まれましたが
「印相」という言葉が用いられたのは始めは書籍の中で、昭和30年代初頭です。
それが開運印鑑として積極的に販売されたのが昭和40年(頃)以降です。
「歴史が浅くて何がいけないのですか?」というお考えもあるかも知れませんが、何の言い伝えも
無いいい加減な事を突然言い出して、昔ながらの素晴らしい印章文化をほぼ全て否定してしまい
印相体なる変な書体を創りだしてしまう事は、いかがなものでしょうか?
尚、印相とは本来ハンコとか全く関係ない仏教用語です。
そして、開運印鑑という名前では販売されておらず、当時の呼び名は印相印です。
また、最近では印相体ではなく吉相体などと呼ばれる事もありますが、印相体はもとより
吉相体などという書体も歴史はありません。
(吉相体は印相体の呼び名を変えただけです)


印相体・吉相体はデタラメ書体で開運印鑑は全てインチキです
これも印相体が昔は存在しなかった事を説明しています。
繰り返しますが、これは約30年前の印章業界誌です。
今はWikipediaに「印相体は篆書体を意匠化・派生した印章用書体」と書いてありますが、

まあ、この「」の中の言葉だけを考えれば間違いではありませんが、大きな説明が抜け落ちています。
それは「印相体はハンコ屋がハンコを売る為に由来や言い伝えをデッチ上げて創った書体である」
という事です。
だから問題になっており、約30年前の印章業界誌でもこうして採り上げられたのです。
何も問題なければ、業界内部の情報誌でこんな事が書かれる訳ありませんよね?


印相体・吉相体はデタラメ書体で開運印鑑は全てインチキです
業界誌の続きです。からの説明は続きます。
アンダーラインより前の部分は余談になりますが、もちろん開運印鑑の記事です。
この部分は私が説明するより「印相体(吉相体)、開運印鑑の事が書かれている記事だな」という事を
頭に入れながらアンダーライン部分を中心に何度かお読みいただいた方がわかるかも知れません。
何度も書いておりますが、これはハンコの業界誌です。
つまり、一般の方を対象にした記事ではありませんので、ここは業界の本音もチラホラ出ると考えるのが
普通のとらえ方だと思います。
まわりくどい表現になりましたが、印相体というのは昭和40年代から登場した書体です。
(構想は昭和30年代からあったようですが)
文中の「
金というものは取れる内に取る」・・・
お客様が、自分のハンコを買った印章店主のそんな言葉を聞いたら絶句しますよね。
虚構は罪悪ではない。 アイデアであり近代経営の最たるものである」・・・
その前後を読んでいただければわかると思いますが、ここでいう「虚構」とは印相体で彫られた印鑑
の事を指しますよね。
そして「アイデア」というのは開運印鑑という新商品を売って金儲けする事を指します。
これまでの説明とこれらの写真(業界誌のl記事)をお読みいただければ、開運印鑑というのは
お客様をカモとしてターゲットにした単なる金儲けの道具である事が読み取れると思います。
誤解しないでいただきたいのは、私は業界誌の批判をしている訳ではありません。
むしろその逆で、スポンサー(印章店や問屋、印材製造元)からクレームが来るであろう事でも
きちんとピックアップしている素晴らしい業界誌だと考えております。





印相体・吉相体はデタラメ書体で開運印鑑は全てインチキです
これは少々説明が必要かも知れません。
開運印鑑撲滅のポスター(
こちら)を販売したら、まとめて受注したグループから
「当初の申込み枚数よりぐっと少ない枚数に減らしてくれ」と言われた事についてです。
重複した説明で恐縮ですが、開運印鑑というのは古来からの伝統文字をいびつに変形させた
商材で、単刀直入に言いますと印章の価値を落とす書体(=印相体)で彫られた印鑑です。
「そんなものを売るのは良くないですよ」という店頭広告用のポスターは、業界を健全化するのに
ぴったりのはずです。
しかし、当初の注文数よりずっと少なくていい・・・
「はて、印相は取るに足らぬ。防衛も必要ないのか」 (本文より)
つまり印相体の氾濫など気にする必要ないのか?という意味ですね。
「そんな訳のものじゃないよ」
「客がこの書体でやってくれ。とくるんだ」
「それにそのポスターを出したんじゃ、変になるではないか」 (「」は本文より)

要約しますと
「この書体(印相体)で彫って下さい」と言われれば印相体で彫るのに、象が印相体の印鑑を
踏みつけているポスターを店頭に貼るのは変になるという意味です。
ここまでに何度も説明してきましたが、印相体は伝統的な篆書体を歪(いびつ)に変形させた
価値の低い文字です。
わざわざ「価値の低いものを買いたい」なんて言ってくる人は、普通居ないですよね。
それなのにどうしてお客様が印相体で彫って欲しいとお店に依頼するのでしょうか?
それは篆書体に対する知識が無いからです。
(篆書体は日常生活でハンコ以外ではほとんど身近ではないので、お客様が悪い訳ではありません)
そこで篆書体をよく知らないお客様から「印相体で彫って欲しい」と依頼されたら、どうするべきか。
・・・
良心をもったお店であれば、「印相体は良くない書体です」と言って、印相体と篆書体の違いなどを
説明し、お客様に正しい知識をもってもらう様にするのが常識だと私は考えます。
でも、なぜそうならず、印相体で受けてしまうか。
それは「目の前のお金」です。
「印相体で彫って下さい」→「はい わかりました」 と応えれば即受注です。
しかし、
「印相体で彫って下さい」→「印相体はよくない書体ですよ」なんて言ってしまったら、怒られてしまい
受注出来ない場合もあるからです。
まあこれですと、まるでお客様が悪いみたいな表現ですが、悪いのはお客様ではありません。
悪いのは、金儲け第一主義で伝統を否定し、商品価値の低い商材を「いいものですよ」と売りつける
商売方法をしている大勢の印章店です。
「多勢に無勢」で、どんなに正しい事を説明しても大勢の圧力に負けてしまい、正しい篆書体が
否定され、印相体がじわじわ浸透してきました。
と言っても、これは今から40年ほど前のポスター作製当時の話です。
今は印相体が「標準的な書体です」と堂々と宣伝しているお店で溢れてしまいました。
さながら映画の「猿の惑星」で人間と猿の立場が入れ替わってしまったかの様です。


印相体・吉相体はデタラメ書体で開運印鑑は全てインチキです

今までいろいろな資料を画像で紹介しましたが、この1枚だけでも良かったかな?と思います。
赤線部分をお客様が読んだらどう思うでしょうかね。
これは業界誌批判ではもちろんありません。
それどころか、業界の内部事情を公にしている素晴らしい情報誌だと思います。
>「印相にしてもそれは我々だけの問題であって・・・」
何故印相が問題になるのか?
それは今まで十分過ぎる程説明してきましたが、悪いものだから問題になるのです。
消費者様を騙す事だから問題になるのです。
開運グッツとして昭和40年代に創作した商法を、あたかも昔からの言い伝えかの如く宣伝・販売
する商法だから問題になるのです。
篆書体を改悪した歪な書体にもかかわらず、「印相体こそいい書体ですよ」と嘘を言って販売する
事が問題なのです。
(印章技術競技会で絶対に受賞しない印相体が、いい書体の訳ありません)

>「
お客様には関係ない
???
何を言っているのでしょうか。
ハンコを使うのはお客様ですよね?
これは「売ってしまえばこっちのもん」という営利第一主義という事が前面に出た言葉ですよね。
(しつこいですが、業界誌批判ではありません。
「俺達が儲かれば、客なんてどうでもいい」 
そう聞こえませんか?

>「
ハンコに変わりがないわけですから
店主さんは恐らく、ニコニコしながら「印相体はいい書体で、このハンコは開運を招くいい印鑑ですよ」
とか言って、愛想よく売っている事でしょう。
そして、裏へ回ればニタニタしながら札束を数えている姿が想像できると思いませんか?
印相体だけが問題になるのはきちんとした理由があるからです。
その理由とは、「嘘をもとに創作された変な書体」だからです。
ここまでお読みいただければわかりますよね。


印相体・吉相体はデタラメ書体で開運印鑑は全てインチキです

「凶相印」・・・
何だか不吉な印章みたいな言葉ですね。
これは開運印鑑が売り出され始めた昭和40年代に流行したセールストークです。
「無料で印相を鑑定します」という言葉から始まり、巧みなセールストークで印鑑を
買い替えさせる手口でした。
(東京印章協同組合が注意喚起したポスターをご覧下さい。 →
こちら )
凶相印とやら失礼な名前を付けられた作風は多々あります。
多いのが「小判型」「太枠・細字」「角型」「斜め彫り」「印相体以外の書体」「文字が枠に接しない作風」
「継ぎ足し印」はいけない・・・とされてしまいました。
しかし、これらは全て古き良き作風なのです。
何故、古き良き作風が否定されてしまったのか。
それは、買い替えを促す為です。
開運印鑑(当時は印相印という呼び名が主流でした)は、昭和40年代から広がりはじめました。
当時は今と違い、印章彫刻は機械化されておらず、手彫りが主流でしたので、昔ながらの
腕のいい職人が沢山居たのです。
つまり、巷で売られているハンコもいい物が多かったです。
そんな中で「新しく売り出した印相印ですよ!」と言ってもなかなか売れるものではありません。
そこで今までの印章を言葉巧みに否定し、「この方がいいですよ」と言って売り出したのです。

話は少々飛びますが、インターネットで下調べしないで、「ハンコが必要になったから」という
理由で印章を注文しにご来店される方の大半は「篆書体」の「篆」(てん)という読み方を知らない
方が多いです。
それほど篆書体は一般の方に馴染みが無い書体であり、篆書体の知識を持つ消費者様も
少ないのが現状です。

誤解しないでいただきたいのは、知識の無い消費者様がいけないのではありません。
篆書体は日常では印章以外で使われる事がほとんど無いので、一般消費者様は知識が無くて
当然なのです。
そこで専門家である印章店側が正しい知識をお客様に示さなければいけないのですが
開運印鑑商法をする人は、消費者様の無知をいい事に、テキトーな謳い文句を並べて
印相体のハンコを売りつけたのでした。
開運印鑑や印章彫刻機が登場する前は、正しい知識の教示が当たり前でしたが
開運印鑑の登場でそれが激変してしまいました。
印章彫刻機の登場で「偽の手彫り印鑑」が横行する事になったのですが、これを同時に語ると
話がゴチャ混ぜになるので、手彫りにつきましては別途 
こちら をご覧下さい。
引き続き業界誌からの紹介です。

印相体 開運印鑑
印章業界の事件簿-2-  印相印問題 下 
個人名が書かれている部分と、広告はモザイクを掛けさせていただきました。
印相印=印相体で彫られた印鑑=今でいう開運印鑑です。
それが事件だなんて・・・
上のページの冒頭の部分です↓

印相体 開運印鑑
まあ、今まで散々説明させていただきましたので、印相に根拠や原理が無いのはご理解いただけて
いますよね。
赤線より前の部分「印相家と自称する人の書いたものを・・・」
「印相家と自称」・・・
これは間違っても印相家さんを持ち上げた言葉ではありませんよね。
「書いたものを」・・・
昭和期に出版された開運印鑑のいわゆるトンデモ本は多数あります。
こちろん古文書ではなく、あくまでも昭和期に出版された開運印鑑トンデモ本です。


印相体・吉相体は開運印鑑の為に昭和に創作された書体ですので、印鑑はきちんとした篆書体で作りましょう

二つ上の写真を併せてご覧下さい。 (約10年位前の印章業界誌からです)
赤線部分の前に、まずは冒頭部分 「古い伝承を組み合わせた印相というものが・・・」
とありますが、これは印相体が古い伝承を組み合わせたのではなく、開運印鑑販売の
為のセールストークが占いなどをミックスして創作された事を指しております。
(印相体がいい加減な書体である説明は
こちらのページの赤枠がある資料写真をご覧下さい)

「市民の間に受け入れられたのは疑いもない事実」とは、つまり売れて信じられたという事です。
ここまで(上の)資料で説明してきましたので、賢明な方であればおわかりだと思いますが
売れた」イコール「正しい」ではありません。
信じられた」もイコール「正しい」ではありません。
例え話になりますが、ガンに効くとされているアガリクスというキノコみたいなものがありますよね。
私はハンコ屋ですので専門外になりますが、厚生労働省のホームページによりますと
①ガンに対する効能は確認されていない。
②発ガン性の物質が含まれている。
これが事実なら驚きですよね。
ハンコ屋の分野外の事になりますので、専門的な事には答えられませんが、少なくとも
日本人であれば厚生労働省が告知している情報を信じた方がいいと思います。
「ガンに対する効能は確認されていない」=「ガンには効かない」という意味です。

開運印鑑に関する古文書は存在しない=開運印鑑など無かった(※1)
昭和より前に印相体は無かった=印相体は昭和に創作された書体。
印章技術競技会に印相体で出品しても、絶対に受賞しない。(※2)

※1について これはアガリクスの例えにしますと①に当たります。
龍や鳳凰、唐草など昔から縁起がいいと言われている文様を印面に彫る事で縁起を担ぐ印章は
ありましたが、印相印(現在は開運印鑑という名前)とは全く次元が違います。

※2について これはアガリクスの例えで言いますと状況は異なりますが②になります。
印相体は古来からある由緒正しい篆書体を変形(改悪)させた書体です。
アガリクス②の「発ガン性物質が含まれる」=毒。
ここで今回の資料写真(上)の赤線部分をご覧下さい。
「印相印というジンクスは(中略)毒の花とも言えるでしょう」
この業界誌の著者の名言、名文ですね。

最近は風水と印相体(もしくは別名・吉相体)をや篆書体を絡めて縁起を語るお店もあります。
しかし、印相体(もしくは吉相体)そのものが新しく創作された書体ですので、全ては新しく
創作された話なのです。
「新しいものがいけないの?」と疑問を感じる方も居らっしゃると思いますが、新しいものが
いけないのではなく、あたかも古くからの言い伝えの如く語られている事がいけないのです。

また、最近は私のサイトの影響でしょうか、「印相体は篆書体を意匠化した書体で・・・」などや
「印相体は篆書体を進化させた書体」などと紹介される事が多くなりました。
しかし、「意匠化」や「進化」とはいい意味に変化する言葉を指すと思いますが、これまで述べてきた
様に、印相体とは篆書体をメチャメチャに崩した価値のない書体であり、吉相体などという書体
も単に印相体の名前を変えただけの書体なのです。
ですから、開運吉相印鑑の効果などはありません。
だって、そもそもの言い伝えらしき話は、金儲けの為に昭和になって作られた話ですから
開運吉相印鑑などというものからの効果などある訳ないのです。