印相体 開運印鑑

正規輸入象牙販売店


当店は野生動物の種の保存に関する法律に基づく特定国際種事業届出事業所です。

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古くからの伝統的な印章(印鑑)、当店の方針、古い印章資料(主に印影)や商品等を中心にご案内致します

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手彫り印鑑販売サイトの見分け方

業界の汚点の話ばかりですと、うんざりするかも知れませんが、ネット上では嘘が平然と
宣伝されています。

前置きは最小限にして、手彫り印鑑販売サイトの真偽識別方法をご案内させていただきます。

サイトを分析する前に、基礎知識として彫刻方法の名前と彫刻工程の呼び名を知って下さい。
 

彫刻方法の名前  手彫り   手仕上げ  機械彫り  この3種類のみです
彫刻工程の名前       
字入れ   荒彫り    仕上げ   この3工程に分けられます。
(詳しくは
全日本印章業協会の図表をご覧下さい)


本物の手彫り印鑑を販売しているサイトを探すには、一つしか方法はありません。
彫刻工程の写真撮影をしてくれるお店を探す事です。
例え店頭で彫っているお店であっても、撮影を依頼して断るお店は、手彫りしていないお店です

(それにつきましては
元のページ中盤をご覧下さい)

ここからは、偽物サイトの見分け方をご案内させていただきます。
【サイト識別方法 基本編】

 
「手彫り印鑑」という検索キーワードで辿り着いたサイト にもかかわらず、よく見ると「手仕上げ」と書かれている。

これは一見サイト側ではなく、検索エンジンの誤表示に思えてしまうかも知れませんが
手彫り印鑑というキーワードで検索上位に来るようサイトが構成されている事が原因です。

(そうでなければ手彫りというキーワードで検索上位になりません)
検索エンジンの誤表示ではなく、手彫り印鑑を販売していると錯覚させる作りのサイトです。

確定的証拠
 
「手彫り仕上げ」という彫刻方法が案内されている。

既に上でご案内しましたが、手彫り仕上げという彫刻方法はありません。
手彫りされているのでしたら、紛らわしい名前で呼ぶ必要はありません。
手彫りと見せかける故意の誤表記です。

(手仕上げと名前が似ているので誤解のないようご注意下さい)

確定的証拠
 
印影見本がパソコンフォント

本当に手彫りされているのでしたら、見本印影がパソコンフォントであるはずがありません。
「そんなサイトあるの?」と思われるかも知れませんが、意外と多くあります。
フォントか手書き文字かを見分けるのが困難な場合もありますが、明から様にフォントと
分かるサイトもあります。

確定的証拠
 
印面の底が平らになっている

手彫り印鑑の見分け方

これは機械彫りされた印鑑で、底が平らなのがおわかりいただけるかと思います。
後述しますが底に彫り跡があれば手彫りという訳ではありませんので注意して下さい

確定的証拠
 

【サイト識別方法 応用編】
 

二種類の印影で手彫りと機械彫りを比較しているサイト。

これは意外と思われるかも知れませんが、プロならごまかしである事はすぐわかります。
広く用いられている手仕上げを無視した比較方法となり、手彫りの証明にはなりません。
(印影だけ比較しても手彫りと判別するのは不可能です)

状況証拠ではありますが、限りなく嘘に近い状況証拠です。

 

印面の底の彫り跡で手彫りと説明されているサイト。

よく下の様な写真で「これが手彫りです」と印面の底の彫り跡で説明しているサイトがありますが
そのサイトの印鑑は手彫りされていないですね。
「それは疑い過ぎではないですか?」 「底の彫り跡こそ手彫りの特徴ではないのですか?」
と疑問を感じる方は多いと思います。
しかし、これは
手彫りの偽装で最も多く使われる手段であるがゆえ、底の彫り跡では
手彫りの証明とならないのです。
手彫りの証明とはならない方法なのに、手彫りの証明と説明する事は、おかしな話です。
詳しくはこちら→ 
手彫り印鑑の偽装 をご覧下さい。 

手彫り印鑑の見分け方 
底の彫り跡です↑

状況証拠


 
土手が手彫りの特徴と説明されているサイト。
これも上の印面の底とほぼ同じ理屈です。
土手は手仕上げでも付きますので、手彫りだけの特徴ではありません。
ですので、土手を手彫りの特徴と説明しているサイトは、まず手彫りはしていません。
尚、手彫り印鑑は土手をなるべく付けないように彫るのが、必須条件です。
それなのに、土手がある事を強調する説明はおかしな説明ですよね。

(手彫り印鑑にはなるべく土手を付けない様に彫る方がいい説明はこちら→土手について
手彫り印鑑の見分け方
状況証拠

 
横目象牙を手彫りとして販売しているお店

横目象牙はモロく、欠けやすい印材ですので、彫刻機械(垂直に針で彫る方法)ですと
彫れますが手彫りには向かない印材です。
個体差もあるので、中には手彫り出来る印材もありますが、彫りづらい印材でいい手彫りが
出来る訳はありませんので、きちんとした手彫り印鑑を販売するお店ではまず扱わないです。
その他、彩樺、アグニ、智頭杉(ほか秋田杉、屋久杉など杉材)などは木材を圧縮した印材は
規則的に彫りづらい印材で、手彫りに向かない印材です。
(当店では彩樺、智頭杉は扱っておりますが、手仕上げのみでお承りしております)

状況証拠

【サイト識別方法 特別編】

 
手彫りしている写真撮影を丁重に依頼しても断るお店
元のページと重複しますので特別編としましたが、これが一番明確な識別方法です。
「撮影を断っただけで偽装と認定するのはいかがなものか?」と疑問を感じる方は多いと
思いますが、その点につきましても、
元のページで説明してありますので、ぜひお読み下さい。

これを読んだ消費者様は、「あまりにも疑い過ぎだ」と違和感を持つ方も居らっしゃる事でしょう。
でも私の説明に疑問が生じたら、なおさらお目当てのお店に写真を依頼して確かめてみて下さい。
「写真撮って下さいとは言いづらい」・・・
大半の方は遠慮がちになると思いますが、それにつきましても
元のページの説明をお読み
下さいませ。
元のページをお読みいただいた事を前提にですが、お目当ての印章店サイトにスムーズに
写真撮影を依頼する
究極のコツをご案内致します。
電話でもメールでも構いませんので、2回に分けて問い合わせしてみましょう。

1回目は、そのお店で販売している一番高額な
印鑑の購入を考えているという事をお伝えし、
「書体は何がお勧めですか?」という程度の無難な問い合わせにします。
お店側は、一番高額な注文を検討しているお客様を当然丁寧に扱います。
まだ問い合わせ段階なので、後で変更してもお店側には全く迷惑を掛けませんので、
丁重な対応を求める為に、高額な印鑑で問い合わせをしてみましょう。

お店から返信が届きましたら、そこで2回目のメールに「他のお店では写真サービスがあるので」
「手彫りの記念に」という様な言葉を添えて、写真の撮影を依頼してみましょう。

撮影を依頼するコツは  ①
シンプル  低姿勢で 依頼する事です。
長い文章ですと敬遠されがちで、傲慢な依頼でしたら別のトラブルを心配して断られてしまう
事も考えられますので、①と②は必須です。

では、なぜ2回に分ける必要があるのか?
それはお店側の態度で本当に手彫りしているお店なのか、消費者様が判断できる
材料が増えるからです。
高額な印鑑の問い合わせには丁重な対応だったのが、撮影を依頼したとたんに
態度が豹変したりする場合がある事でしょう。
デジカメが普及している今は、容易に撮影が可能です。
しかし、ほとんどのお店は撮影を依頼される事を嫌がります。
理由は簡単です。
本当は手彫りしていないからです。

安い印鑑でしたら失敗しても勉強料で済むかも知れません。
しかし、高額の手彫り印鑑の注文を考えている消費者様にとっては勉強料では
済まない重要な問題です。
片っ端から疑うのは心苦しいかも知れません。
しかし、ネット上で「手彫り印鑑」とされているハンコの99.9%は手彫りされていないと
私は断言致します。
私の言葉を信じられない方は、まずは目当てのお店に写真の撮影を依頼してみて下さい。