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はんこの拭き方
捺印し終わった印鑑(印章)は、印面に付いた朱を拭きとって管理しましょう。
そのままにしますと、目詰まりや耐久性が悪くなる原因にもなります。
ティッシュペーパーで拭きとるのもいいですが、布が用意出来るようであれば
木綿の様な布を使って効率良く落とす事が出来ます。

(伸びる生地ではなく、木綿の様な伸びない生地の方が拭きとりやすいです)
布は厚みを付ける為に折り畳み、写真の様に机に敷きます。
そして、布の上に印章を置き、滑らす様に拭き取ります。

次の2枚の写真は片手で撮影しながらですので、持ち方がぎこちないですが、
皆様の持ちやすい方法で持って、布の上を滑らす様にして朱を落とします。

手彫り印鑑 ハンコの拭き方
印面の朱を落としましたら、次に布の綺麗な面を用いて、印章のボディーに
付いた朱を拭き取ります。

手彫り印鑑 ハンコの拭き方
(ボディーに付いた朱を拭き取る場合は、必ず布地の綺麗な面で拭いて下さい)

布が用意出来ない場合は、ティッシュペーパーでも構いませんが、出来れば
写真の様に折り畳んで、机の上に敷き、同じ様な方法で朱を拭きとりましょう。

・拭きとりの際、印面に塗られている墨(または朱墨)も落ちる事がありますが、
 使用には全く問題ありません。


・過度に擦りますと摩耗の原因になる場合があります。
 (神経質になる必要はありませんが、過度に擦る事は避けましょう)

・目詰まりした印章は、ブラシ(歯ブラシで問題ありません)や爪楊枝で目詰まりを
 取り除きましょう。

・堅い生地など、拭き取りに不向きと思われる布のご使用は避けて下さい。

・印面の底部分(凹んだ部分)に付く朱は、塊りでなければ気にする必要はありません。



よくあるご質問について

【ハンコがよく押せない場合とその原因】

■枠の一部が写らない場合■
 枠が欠けている。(写らない部分の印面をよく見れば確認できます)
 印面に朱肉が十分付いていない。
 印面が変形している。
 古い朱肉が印面にこびり付いている可能性 (拭き取り不足)
 捺印の仕方が悪い(力の入れ具合が片寄っていたり、捺印マットの不使用など)
 

■文字の一部が写らない場合■
 枠の一部が写らない原因とほぼ共通ですが、 彫刻前の印面の手入れが
 不十分であった可能性もあります。 (作成工程の問題です)
 古い朱が印面にこびり付いている可能性。 (拭き取り不足)
 また、印材の種類により印面中央部分が凹んでしまう場合もあります。
 (枠がきちんと写っている場合は、文字が欠けている可能性は少ないです)


■文字の線がくっ付いてしまっている場合■
 きちんと彫られている事を前提に考えますが、朱肉またはホコリなどが
 目詰まりしている可能性があります。
 その場合は、歯ブラシや爪楊枝などを使って取り除きましょう。
 硬い物ですと誤って文字を傷付けてしまう可能性があるので、ご注意下さい。


その他、朱肉の状態や印面への朱の付け方によっても印影は大きく変わります。
大切な書類へ捺す印鑑は、試し捺しをしてからにするといいと思います。