当店は野生動物の種の保存に関する法律に基づく特定国際種事業届出事業所です。
古くからの伝統的な印章(印鑑)、当店の方針、古い印章資料(主に印影)や商品等を中心にご案内致します
店主のブログ
このブログで幾度と無く「江戸時代のお札」「藩札」という説明をしておりましたが、画像での説明が遅れておりました。
こちらが藩札です。
藩札は江戸印判師の技術の詰まった非常に参考になる品です。
(写真左端は富くじです)
八方崩し、大篆、九畳篆、密刻、吉祥模様など今はハンコ屋さんから(ほとんど)消えてしまったものが藩札には
多く含まれております。
話は飛びますが、下の写真をご覧下さい。
よくハンコ屋さんで印鑑やゴム印を入れるのに使われている普通の袋です。
(当店では使用しておりません)
絵柄を見て下さい。
伝統吉祥模様である龍と雷紋が描かれております。
これは江戸時代の藩札彫り師の名残といっていいでしょう。
もちろん龍や雷紋は藩札や印鑑だけのものではなく、広く使われてきた伝統ある吉祥模様です。
龍は誰もが知っているでしょうし、雷紋はラーメンの丼模様として馴染み深いあの模様で、どちらも中国が起源です。
下は藩札の龍紋(龍刻)です。
200年位前のものですから擦れて薄くなってしまっておりますが、江戸印判師の美しい龍紋はおわかりだと思います。
今も印章業界に僅かながら藩札彫り師の名残りが感じられます。