当店は野生動物の種の保存に関する法律に基づく特定国際種事業届出事業所です。
古くからの伝統的な印章(印鑑)、当店の方針、古い印章資料(主に印影)や商品等を中心にご案内致します
店主のブログ
Q21 開運印鑑はきちんとした統計に基づく理屈によってつくられたと聞きましたが
典型的な見えないインチキです。
考えてみてください。
人生は人それぞれ皆違います。
同じ遺伝子を持った双子が同じ屋根の下で暮らしても全く同じ人生は歩めません。
同じ条件で二通りの方法を試す事が出来ないのにどうやって統計をとるのでしょうか。
一人の人生であっても時間の前後で同じ状況は有り得ないので、開運印鑑を持った
場合と持たない場合の違いをどうやって統計するのでしょうか。
それとも、開運印鑑を買って幸せになったかならなかったかのアンケートでもとるの
でしょうか。
人間の「幸」「不幸」と印鑑がどう関係しているかなど、「希望的観測」が混ざる
アンケートなどでは説明出来ません。
開運印鑑を使ったから会社が成功したのですか?
いいえ
それは皆が努力したか、業界が良かったか、先見の明があったのか・・・
原因は様々でしょうが、少なくとも開運印鑑は関係ありません。
「悪いと言われた印鑑を使ったから交通事故に遭った」ですか?
それは運転者がいけないか歩行者がいけないか、路面が濡れてスリップしかた・・・
何とも言えませんが、印鑑は全く関係ありません。
この説明で誤解しないでいただきたいのは、「昔からの言い伝え」などを「理屈で
説明出来ないから」と全て否定しているのではありません。
「浦島太郎」や「かぐや姫」などは理屈では有り得ない事ですが、後世に伝えるべき
いい童話だと思います。
しかし、「開運印鑑」「縁起のいい書体」というのは言い伝えでも何でもなく
業者さんが近年創作した開運グッズに過ぎません。
サイト上に書かれている開運についての説明も全て嘘です。
ですから人間の「幸」「不幸」とは何の関係もないのです。
それよりも、もっと単純な話です。
開運業者さんは統計などとっていません。
インチキに統計など必要ありません。
断言せずに「○○と言われています」と言葉を濁せば責任を追及されても
言い訳は出来ます。
「開運印鑑を持っただけで開運になる訳ではなく、本印の努力が必要」
もっともらしく聞こえてしまいますが、これは単なる責任逃れです。
そもそも今巷で販売されている開運吉相印は全てインチキなのですから。
もちろん、私はここに書いている事には全て責任を持って断言します。