当店は野生動物の種の保存に関する法律に基づく特定国際種事業届出事業所です。
古くからの伝統的な印章(印鑑)、当店の方針、古い印章資料(主に印影)や商品等を中心にご案内致します
店主のブログ
Q19 開運印鑑を作ってもらったらいいハンコができましたが
この答えは単純そうで非常に難しい答えです。
ですので、答えの前に説明から入らせていただきます。
買い物の主人公はもちろんお客様です。
洋服などは生地や作りは一緒の場合、気に入ったデザインの服を選ぶ事で問題は
ないはずです。
書画骨董なども、もちろん買い物をする人の気に入った物を選ぶのが第一です。
しかしその場合「作品の価値」という面からもいい物であるか考えて買うべきだと
思います。
印鑑は後者に属します。
書の掛軸を例にしてみます。
①技量のある書家が書いた「専門家にも認められる掛軸」と
②書法を無視して「創作開運文字」で書かれた掛軸
どちらが価値のある物かは言うまでもありません。
しかし、技量のある書家が書いた①をお客様が気に入らなければ不満でしょう。
逆に書法を無視して書かれた②であってもお客様自身が気に入れば満足する事
でしょう。
印鑑にも同じ事が言えます。
開運の書体で作られた印鑑は書道や印章技術の分野では通用しない価値の低い
印鑑なのです。
ご質問の「いいハンコ」に対する答えは
「開運印鑑はいいハンコではありません」となります。
しかし、それを「いい物」と感じて満足している方がいらっしゃいます。